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回流水槽って何?

 流体の実験をする装置として風洞が有名ですが、その水版が回流水槽です。プロペラをモータで回してドーナツ状の本体の中の水を回転させます。観測部には水面があり、きれいな水面とその下の一様な流れを作るための技術開発がなされてきました。船舶のように水面に波を立てながら航行する移動体の実験は風洞では不可能で回流水槽の独壇場です。また、漁網のように浮力によりその形が変わるものの実験にも回流水槽は向いています。そして、現在では流体力学全般の実験にも用いられるようになってきました。この場合、風洞に対する利点は、現象を風洞に比べゆっくりした時間スケールで観察できることや温度変化がほとんどないことです。また、粒子画像流速測定法(PIV)を使用するとき比較的大きなトレーサの混入が容易であることから近年注目されています。

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水面加速装置(境界層除去)
回流水槽の特徴
底面観測窓
気泡除去装置
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モーター
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