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会長挨拶

 2019年会長に就任しました。伝統ある回流水槽研究会を運営することに身が引き締まる思いです。

 高幣哲夫初代会長(茨城大学)、田古里哲夫会長の時代はまだまだ回流水槽に十分な性能がなく、回流水槽そのものの性能向上が重要なテーマの1つでした。その後、回流水槽の性能も飛躍的に向上し、奥野会長の時代は回流水槽を用いた計測技術・実験が主なテーマとなりました。川島会長自体は緻密な回流水槽の性能向上に多大な業績を上げましたが、研究会は回流水槽の利用技術が研究の中心となってきました。

 しかしながら静水中を電車で対象物体を曳航する曳航水槽に比べ回流水槽の船舶分野の水槽試験は一般に信頼性が低いという神話が信じられています。確かに回流水槽開発当初の性能は曳航水槽に比べ劣っていたことは確かですが、現在は信頼性の高いものに成長しております。曳航水槽に対して劣っていないことを証明するのは回流水槽ユーザーの使命でもあり、その意味では回流水槽研究会も単なる研究発表の場であるばかりでなく、共同試験なども提案する場である必要を感じます。

 会員の皆さんが有益と感じる研究発表の場を作り、意見交換、情報交換をやりやすい環境を整えて行きたいと存じます。回流水槽研究会で講演して、または出席してよかった感じることができる研究会であり続けて行きたいと思います。全会員の方々のご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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回流水槽研究会 会長

藪下 和樹

防衛大学校 機械システム工学科

​2019年(平成31年) 4月28日

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